赤い迷路 あらすじ 第18話 「兄さんと呼ぶ？」

喜んでドアを開けた正人ですが、そこにいたのは
三崎でした。すると三崎は唐突に写真を撮ってき
たのです。びっくりするのと同時に明子でなかった
ことに落胆する正人。三崎は正人に明子が家出し
たことを聞いてきます。正人が誰からそれを聞い
たのかを尋ね返すと、村井からだと三崎は答えま
す。明子がいないことを確認した三崎は帰ろうと
し、明子の行方を聞こうと正人が三崎の後を追う
としたその時、目の前で三崎が何者かに襲われ
ます。正人は三崎に今のは何者かと尋ねますが、
三崎はうるさいと言って、正人を振り払って、その
場を離れました。丁度そこに潤がやってきて、正人
とともに結城家に入ります。

次の日、明子のことを心配した柳田が結城家を
訪れます。柳田はふつうの家出人では警察は
なかなか動かないので、妙子事件の重要参考人
として特別手配することを、正人に提案します。
正人は戸惑いますが、柳田は事を進行しようと
電話を掛けようとします。正人は柳田に三崎の
のことを調査した結果、妙子殺害時のアリバイ
どうだったのかを尋ねます。柳田は事件発生時
に三崎は丸の内でモデル撮影に参加していたの
で、一応アリバイはあると答えます。

明子は結城家に京都駅から電話をしますが、
留守した。明子をさがすために、正人は由紀子
と会っていたからです。

次に明子は京子に電話を掛けます。そして京子に
自分の事をはっきりさせたいだけ、お父さんを
幸せにしてあげて、私の最後のお願いと言って、
電話は切れてしまうのでした。

京子はこの電話のことを話すために結城家を訪れ
ます。「自分のことをはっきりさせたい」という
明子の言葉から、正人は思い当たる事がありました。
そして正人は由紀子に会いに桜井家に行き、由紀
子に昔の話、京都にいた時の話を明子にしたか
尋ねます。すると由紀子は以前一度したことがある
と答えました。

正人は京都の、桜井物産京都工場を訪ねます。
明子の顔写真を工場の社員に見せると、昨日間違
いなくここに来たという証言を得られました。ただ、
昔のことは分からないから、先代のころからいた職
人を教えたというのです。正人はその職人のもとへ
行って話を聞くと、瀬戸内海の島に婆やがいること
を明子に教えたと言うのです。正人は瀬戸内海に
向かいました。

その頃、潤は三崎を監視していました。アパートに
戻ってきた三崎は、ドアに挟まっていたメモをみて、
一旦部屋の中に入り、またすぐに出掛けるのでした。
潤は後をつけます。

朽ち果てた建物にやって来た三崎は、誰かを待って
いるようでした。すると急に何者かが三崎を羽交い
締めにしました。潤がそいつを捕まえようとすると、
三崎を放して逃亡を図りますが、潤に捕まります。
そいつは江上勝でした。江上は三崎を明子にこれ
以上接近させないようにするために襲ったと話ます。
江上は犯人を知っていると考えた潤は、江上に尋ね
ますが、江上は時効になるまで待ってくれと言います。
さらに江上に詰問する潤でしたが、また発作が起こり
ます。そんな状態で潤は、待っている暇はないんだ
よ、江上さんと言うのでした。

江上は潤の体の不調を、由紀子に電話で告げます。
そして由紀子が潤を迎えに来たので、江上は声を
掛けようとすると、由紀子の後をつけていた刑事に
見つかって、江上は逃亡します。由紀子に、江上は
妙子を殺した犯人を知っていると、潤は話すのでし
た。