正人に対して大山教授は、潤の精神鑑定をしたことを教授会
は良い印象を持っておらず、今後正人の研究も今までどおり
に出来るかどうか分からないと言います。
由紀子は潤に面会するため警察へ行きます。潤は由紀子に
妙子殺害の日にモーテル付近をうろちょろしていただろうと
告げたので、由紀子は驚きます。どうやら潤は由紀子をかばっ
ているようなのです。ただ警察に対しては黙秘を続けます。
京子は自分で焼いたクッキーを持って、結城家を訪れます。
でも明子は食べずに出掛けてしまします。若い女性が父親
に近づいているのを快く思っていないようなのです。
明子は家の近くの喫茶ビレッジに入り、常連客の三崎とマス
ターの村井がオセロをしていたので、仲間に入ります。ちょ
うどそこへ由紀子がやってきて、明子を見ていましたが、気
づかれて、もう近くづいてほしくないと言われ、ショックを
受けます。
由紀子は帰宅して乳母のクメに潤のことをどう思うか尋ね
ますが、クメははっきりとは答えません。
そのころ警察は、潤がモーテル付近にいたという目撃証言を
掴み、課長(柳生博)は潤を送検することを決意するのです。
由紀子は正人を訪ね、自由に明子に会えるようにとお願いし
ますが、断られます。帰ろうとする由紀子に京子が、これ
以上正人を苦しめないでほしいと言います。しかし由紀子は
耳を貸そうとしません。
そしてついに、週刊誌が妙子殺害について大きく取り上げ始め
るのです。スキャンダルによる名誉失墜を恐れたため、大学は
正人の講義を休講としてしまいます。
検事の柳田は送検された潤の取り調べを始めます。反抗的な
態度を取る潤ですが、殺害状況について殴って首を締めて殺し
たという供述から、現場が乱れておらず、荒っぽい殺害状況と
は考えにくいため、柳田は潤が誰かをかばっているのではと
考えます。
正人は研究室で、昭和34年の強盗傷害、殺人事件の容疑者
である江上勝(西沢利明)のことを、独りごちていました。そ
して帰宅途中に明子を見かけた正人は一緒に帰ります。正人
は田舎に帰ることを明子にそれとなく提案しますが、週刊誌
を読んが負けてはいけないと言って、正人の提案を受け入れ
ません。
帰宅すると由紀子の乳母のクメから電話があり、正人が出ると、
どうやら由紀子が・・・