松田優作の代表作の一つと言えるドラマですね。
松田優作演じる主人公工藤俊作は、サンフランシ
スコで刑事をしていた経験を持ち、仲間を殺され
た過去を持ち、仲間を作ることを恐れるようにな
り、日本に戻り東京で探偵事務所を構えます。
第17話は、名画の展示会のためトラックで運送中
だった仁科蘭子(宮下順子)所有の高級絵画が、白
バイ警官と、先導車の運転手の共謀により盗まれ
ます。
服部刑事(成田三樹夫)と松本刑事(山西道広)が
現場を捜索すると黒猫のカードがトラックの中に
ありました。服部刑事が、松本刑事に怪盗黒猫
(高品格)について説明します。高級美術品を盗み
を繰り返しインターポールに指名手配されている
世界的犯罪者で、6年振りに日本に現れたと服部
刑事は言います。
今回盗まれたのはゴヤの「水瓶を運ぶ母」という
油絵の1点で、時価1億円です。ところが盗んだ犯
人と思われていた2人組の射殺体が見つかります。
その現場にも黒猫のカードがあったのです。
その頃工藤は、新聞で怪盗黒猫が6年振りに日本
に現れたことを知ります。捜査は難航とも書かれて
います。ただ工藤は黒猫を探してほしいという依頼
を受けて探していますが、ほぼナンシー(ナンシー・
チェニー)とかほり(竹田かほり)に捜索は任せてい
ます。しかし町中を探しているものの見つからず、
事務所は猫だらけになります。
そんな時犬塚(桑山正一)という東亜火災保険の
顧問弁護士をしている男が工藤のもとへ訪れます。
工藤に黒猫の件と言ったので、工藤は黒猫を見つ
けてくれたと思い、東亜火災まで付いて行きます。
到着すると秘書課長の山根(広瀬昌助)、専務の
篠崎(久遠利三)と仁科蘭子がいました。工藤が黒
猫1匹でこんなに人が集まるのかと尋ねると、実は
工藤の探している黒猫ではなく、怪盗黒猫の件だっ
たのです。1億円の名画を買い戻すために工藤に
依頼したということなのです。そして本当のことを
言うと工藤に来てもらえないと思ったと言うのです。
依頼内容は、怪盗黒猫から名画を2億5千万円で
買い戻さないかと連絡があり、金の受渡場所に工
藤に行ってもらいたいというもの。100万円の報酬
で依頼された工藤は、金では動かないと言いつつ
も金の魅力で結局引き受けます。そして現場に名
画が本物かどうか確かめるために仁科も同行する
ので、彼女を犯人から守ってほしいとも言うのです。
保険会社としては名画に掛けられていた保険金を
2億円と、賠償金として1億5千万円も払わないと
いけないため、2億5千万円で買い戻すほうが得と
判断して怪盗黒猫と取引することにしたということ
なのですが、これで工藤はとんでもない事件に巻き
込まれることに・・・
今回のゲストは怪盗黒猫役の高品格さんです。松
田優作とは大都会part2でお互いレギュラー出演
で共演していました。高品格さんと言えば、映画
「麻雀放浪記」の出目徳が思い出されますね。