狼の紋章 映画

1973年公開の松田優作のデビュー作品です。主演は
志垣太郎で、他にキーマンとして黒沢年男が出演して
います。

ストーリーは、主人公の犬神明( 志垣太郎 )が、博徳
学園に転校して、同じクラスの暴力団「東明会」会長の
息子羽黒獰(松田優作)と対立します。

明はまず獰の子分の黒田の夜尿症を指摘したことで、
リンチを受けます。しかし明は完全に無抵抗。

このときの怪我の状態を心配した担任の青鹿晶子は、
明の自宅へ訪れた際、頭部が狼に変身した明の姿を
目撃します。

しかし明はリンチの傷を隠すためにおもちゃの狼の
マスクをを被っただけだと言って、晶子を追い返します。

その帰り道、晶子はオートバイの集団に襲われます。
しかしそこへ、狼のような動物現れ、晶子を襲った
男の喉笛を切り、オートバイも破壊してしまうのです。

pexels-photo

警察は野犬がたまたま現れたと言います。しかしそれ
に納得できないのが、フリールポライターの神明(黒沢
年男)で、晶子に取材を何度も申し込みます。

そんな中、博徳学園では、暴力追放集会が開かれ、
反暴力の象徴として明もしぶしぶ出席したところ、黒田
たちが乗り込み、委員長の紀子を襲おうとします。

明が黒田の前に立ちはだかります。すると何と黒田は
自分の刃物の上に倒れ、自分の腹を刺して死亡して
しまうのです。

そこで獰は、落とし前をつけさせるため明を挑発します。
なんと晶子を拉致して強姦するのです。

獰の狙い通り、晶子を救うために明は獰の屋敷に向かい
ます。

しかし、屋敷では獰の多数の手下が待ち構えており、
満月の夜しか不死身の狼人間に変身できない明は、
今夜は新月のため変身できず、ボロボロになりながら
なんとか手下を倒し、獰のもとへ向かいます。

獰は明の指を切り落とし、太腿を刺します。瀕死の重傷
を負った明は、晶子の大きく見開いた目が満月に見え、
狼人間に変身するのです。

その姿を見た獰は、精神が破綻し明を刺し貫いた日本刀
に自ら体当たりするのです。

獰の仇を取ろうと、手下たちは明に向けて銃を乱射し
ます。明は晶子を守るために孤軍奮闘し、大暴れします。

そして神明が、屋敷に火を放ち、大混乱になったのに
乗じて、晶子と明を救出するのです。

以上がこの映画のストーリーですが、凄い内容ですね。
原作者は、8マンや幻魔対戦などの原作漫画で知られる
平井和正。この原作を忠実に映像化したのが本作品です。

でも松田優作はデビュー作でいきなり、重要な役柄を演じ、
しかも、この悪役になりきっていて、羽黒獰役は松田優作
しかないというくらいに、はまっているんです。

デビュー作からいきなり、松田優作らしさを出せていること
が、松田優作のすごいところなのでしょう。


狼の紋章 [ 志垣太郎 ]

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