松田優作の代表作の一つと言えるドラマですね。
松田優作演じる主人公工藤俊作は、サンフランシ
スコで刑事をしていた経験を持ち、仲間を殺され
た過去を持ち、仲間を作ることを恐れるようにな
り、日本に戻り東京で探偵事務所を構えます。
第15話は、依頼人からの電話で待ち合わせ場所
の神宮球場へ行く工藤(松田優作)。すると球場
の入り口で突然頭上から角材が落ちてきます。
角材が落ちてきた場所へ行くと、田端三男(内田
良平)という男がいきなり殴りかかってきます。
それをかわした工藤のことを田端は気に入った
と言って100万円出すから仕事を手伝ってほしい
と言うのです。しかし工藤はそんなうまい話は
ないと断ります。
その後工藤宛に田端から手紙は届き、開けてみ
ると5万円と鍵が入っており、暫く預かってほし
いと書いた手紙が入っていました。
工藤は田端のいる簡易旅館「香風荘」に鍵と5万
円を返しに行くと、管理人に田端は「正」という
飲み屋にいると教えられ、そこへ行きすぐに用事
を済ませ帰ろうとします。しかし田端は仕事の話
はしないから、一杯付き合えと言います。しかし
田端はでかい仕事があると工藤を誘い最低でも5
千万円は手に入ると言います。工藤は断って帰
ろうとした時に、田端の前にヤクザの中尾(友金
敏雄)、小西(畑中猛重)、宮下(椎谷建治)がや
って来ます。工藤は関係ないからと帰ろうとしま
すが、田端が相棒と言ったため、工藤もヤクザ
に追われます。工藤は何とか逃げ切りますが、
田端は捕まって車に乗せられて、連れて行かれ
ます。
工藤は飲み屋の「正」の大将から、田端のこと
を聞きます。すると田端は新聞記者をしていた
との事。そこで新聞社に行って確認すると、確か
に記者だったが、いい加減な男だから関わり合
いにならない方がいいと言われます。というのも
代議士から金をせびって、スナック「渚」の礼子
(明日香和泉)に貢いで、奥さんには逃げられた
と言うのです。
工藤は鍵を返すために礼子を訪ねます。田端が
拉致されたことを知った礼子は、工藤に私にとっ
てあの人はいい人だったと言い、田端を探して
ほしいと依頼します。
次に工藤は田端を連れ去った車のナンバーか
ら陸運局で所有者を割り出します。所有者の名
義は森岡商事で、工藤が調べてみると、そこを
服部刑事(成田三樹夫)と松本刑事(山西道広)
が監視していたのです。何でここにいるのかと
聞かれた工藤は、男からある物を預かってほし
いと頼まれたが、それが何かを知る前に男が森
岡商事に連れ去られたと説明します。
工藤は森岡商事から出てきた車の後を追いか
けます。車は森岡商事のビル建設予定地に入っ
て行きますが、入り口で止められた工藤は仕方
なくその場を後にします。
どうやら田端は森岡商事と代議士の岡部(汐路
章)の汚職のことを嗅ぎ回っているようなのので
すが・・・
でかい事件やうまい話に興味はないと言いなが
らも結局、事件に関わることのなる松田優作演じ
る工藤俊作。田端を救おうと八面六臂の活躍ぶ
りを見せます。今回の冒頭の田端との絡みは笑
えますね。