探偵物語 松田優作 第13話 「或る夜の出来事」

松田優作の代表作の一つと言えるドラマですね。
松田優作演じる主人公工藤俊作は、サンフランシ
スコで刑事をしていた経験を持ち、仲間を殺され
た過去を持ち、仲間を作ることを恐れるようにな
り、日本に戻り東京で探偵事務所を構えます。

第13話は、ある夜道玄坂で宝石強盗事件が発生
します。犯人は警備員を殴り飛ばして、トイレの
窓から逃亡し、下水道をつたって現場から安全な
場所へと逃げるのですが、途中で手を負傷してし
まいます。

その頃弁護士会のパーティーから車で帰宅する
途中の相木政子(倍賞美津子)は、タキシードを
着た紳士風の男が1人でいるのを見つけて、声を
かけます。男は高村隆太郎(岸田森)といい、パ
ーティーから女性に車で送ってもらっていたが、
途中で喧嘩をして車から降ろされて困っていた
と言います。

高村は次第に政子の心を掴んでいきますが、途
中緊急配備検問に引っかかります。宝石強盗事
件があったので検問を引いていると聞いた高村
は、自分が強盗したと言って宝石のケースを開
けて見せますが、中身は空でジョークだと言っ
て笑うのでした。

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高村は行きずりの女に宝石を取られたと言い、
現在はバハマに暮らしていて、時々こうして
日本に里帰りすること、そして四季のある日本
の良さを政子に話すのでした。そして高村は飲
みながら政子を口説き、相木も本気になり始め
ますが、マティーニを飲んだ瞬間政子は強烈な
睡魔に襲われるのでした。

気がつくとソファーに寝ていた政子は、高村が
いない事に気づきます。もう外は明るくなって
おり、機嫌よくシチューを作り始めるのでした。

そして玄関のチャイムがなり、ドアの前には服
部刑事(成田三樹夫)と松本刑事(山西道広)が
立っていたのでした。2人は昨夜の宝石強盗は、
怪盗103号こと高村隆太郎が犯人だと言い、昨
夜の検問で、政子が高村と一緒だったことが分
かったので、尋問しに来たのでした。

松本刑事によると、高村を3年前に一度逮捕した
ものの、証拠不十分で釈放となり、その後も高
村が日本に帰国の度に宝石強盗事件が発生して
いるが、事件当日は必ず女と居てアリバイが完
璧だということなのです。

刑事たちが帰った後、政子は上着のポケットを
調べると、「素敵な夜をありがとう」と書かれ
たメモが入っていました。

その頃工藤(松田優作)は、ダンディー(重松収)
協力を得て、女の浮気調査をしていました。不
倫相手の男と喫茶店にいるところの会話を2人で
盗聴しているのです。

政子は工藤探偵事務所を訪れ、昨夜の高村との話
をして、探して欲しいと工藤に依頼します。しか
し工藤は今浮気調査の仕事で忙しいと言って断り
ます。政子は他ならぬ私の頼みを聞くように工藤
に言いますが、浮気調査をしているのにこれ以上
男女の関係はウンザリだと言います。

その時、怪盗103号がまた宝石強盗に入ったという
ニュースがラジオから流れてきます。政子は高村が
怪盗103号かもしれないと言うと、工藤は本気にせ
ずに、そういうことは警察に任せておけばいいと言
うと、政子はあることを思いつきます。

政子は松本刑事を自宅に呼びます。松本は喜んで
バラの花束を持って訪問してきます。政子は気が
あるように見せかけて松本を誘惑し、高村のこと
を聞き出します。すると高村は、昨夜は赤木ユリ
という女性と一緒にいたことが分かり・・・

今回も相木弁護士役の倍賞美津子さんがゲストで、
楽しそうに演じられています。またもう一人のゲ
スト高村役の岸田森さんは、女優の岸田今日子さ
んの従弟です。あの萩原健一の「傷だらけの天使」
では、岸田今日子さんと一緒にレギュラー出演さ
れていましたね。

今回の岸田森さんと松田優作は、劇中で仮面を付
けてフェンシングをするシーンがあるのですが、
このシーンがかなり笑えますよ。なぜ笑えるかは
是非ご覧頂いてご確認を。


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