松田優作の代表作の一つと言えるドラマですね。
松田優作演じる主人公工藤俊作は、サンフランシ
スコで刑事をしていた経験を持ち、仲間を殺され
た過去を持ち、仲間を作ることを恐れるようにな
り、日本に戻り東京で探偵事務所を構えます。
第10話は、ラーメン屋でオカマのチー子(花井優
子)から依頼を受ける工藤。チー子は、10日前に
殺された高級コールガール吉川真紀子は、体中
に傷痕があり首を締められて殺害されていたの
だが、犯人として逮捕された篠田キミオは、単な
るこそ泥でとても人を殺せるような人間ではない
と、警察に話したが取り合ってもらえないので、
工藤に真犯人を探してほしいと言うのです。
被害者の真紀子と一緒にいた人物が大和組の
チンピラの五郎(内藤陳)ということで、工藤は
五郎に話を聞きに行くと、五郎は逃げ回ります。
そして日本女子プロレスの練習場へ逃げ込み、2
人の女子レスラー(ルーシー加山・トミー青山)に
助けを求めたので、工藤は2人に投げ飛ばされ
ます。
漸く五郎を捕まえて話を聞くと、工藤が刑事だ
と思って逃げたとのこと。高級コールガールの
真紀子が殺害された夜に麻薬パーティーがあり、
40歳代の商社の部長みたいな、感じの良い男
が一緒にいたと話します。
さらに情報を得るため、工藤は服部刑事(成田
三樹夫)と松本刑事(山西道広)の元へ手土産を
持って訪ねます。そしてキミオは犯人ではなく、
真紀子は殺害された夜にパーティーで別の男と
一緒にいて、アパートにも一緒に帰っていると
話します。すると2人の刑事は、事件当日に飛び
降り自殺した城北商事の部長の石堂良二(久富
惟晴)のことを調べていると分かります。
石堂家を訪れた工藤は、石堂の妻(田口久美)から
話を聞こうとすると、石堂の友人で精神科医の
榊原が全て答えるのです。石堂は身心ともに疲れ
切っていたこと、自殺した前の日の夜は、石堂は
早く帰ってきており、一緒に飲んでいたと話すの
でした。
帰ろうとした工藤が、石堂家の車の中を調べると、
オリエントゴルフサービスの会員証が出てきまし
た。それを調べてみるとコンパニオンの募集をし
ていたので、工藤はナンシー(ナンシー・チェニー)
にバイトの面接を受けてもらうよう頼みます。
社長の野川(北原義郎)は、ナンシーに40歳代の
男性をエスコートする仕事だと説明しますが、実は
売春だったのです。そうと分かっ帰ろうするナンシ
ーに野川は突然襲い掛かります。会話の全てを録
音していた工藤は、10日前に殺されたコールガー
ルの真紀子の事を洗いざらいしゃべるように野川
に命令するのです。
石堂は本当に高級コールガールと一緒だったのか、
そして殺したのは誰か、また石堂の妻と榊原の関係
は?
街の仲間の依頼に人肌脱ぐ工藤はさすがですね。
前半に松田優作が女子プロレスラーにコテンパン
にやられるところが笑えます。