松田優作の代表作の一つと言えるドラマですね。
松田優作演じる主人公工藤俊作は、サンフランシ
スコで刑事をしていた経験を持ち、仲間を殺され
た過去を持ち、仲間を作ることを恐れるようにな
り、日本に戻り東京で探偵事務所を構えます。
第9話は、探偵事務所のチラシを駅前に貼って回
る工藤。その時出会った易者に、運命線が切れて
いる、小児殺の相が出ていると言われます。
工藤が事務所に戻ると、仮面を被った少年荻野誠
(森川誠)10歳が現れます。自分をスペクトルマン
と名乗る誠は、姉の京子(山本由香理)が、暗黒バ
ラモン星人に誘拐されたから探してほしいと言う
のです。暗黒バラモン星人から逃げて地球に来た
アンドロメダ王女から授かったパンドラの箱を奪
うつもりだと説明します。
工藤はちょうどやって来たナンシー(ナンシー・
チェニー)とかほり(竹田かほり)に、少年の相手
を頼みます。少年の話を聞いた2人は、今テレビ
で放送している香港の人気女優テレサ・ジュンが
出ている番組のことだろうと言います。しかし誠
は真剣に姉は宇宙人に誘拐されたと言うのです。
工藤は仕方なく誠を自宅まで送ることにし、誠が
住んでいる第一日之出荘に行くと、部屋から桜井
と名乗る男女(樹木希林ら)が出てきます。誠はこ
いつらが姉を誘拐したので、部屋を調べてほしい
と言うのです。そこへ管理人が現れトラブルなら
警察を呼ぶと言われ、工藤は慌てて断ります。
工藤は誠に、他人の家を自分の家と言うなと叱り
ますが、誠は嘘はついてないと言います。そして
誠は、来月姉と結婚する予定の夏八木吾郎(岸部一
徳)の家に行こうと提案してきます。夏八木のアパ
ートに行きましたが、部屋に夏八木はいませんで
した。鍵が開いていたので中へ入ると、散らかっ
ており、夏八木は東栄芸能という雑誌の記者をし
ていることが分かりました。そしてテーブルにテ
レサ・ジュンの記事を書いたものがありました。
そして誠と姉と夏八木の3人で写した写真がありま
したが、写真立てのガラスは割れていたのでした。
次に夏八木の職場の東栄芸能に行くと、共同経
営者の遠山(石山雄大)が、今朝から夏八木と連
絡が取れない、普段から几帳面でまめに連絡して
くる奴なのにというのです。これを聞いた工藤は
几帳面なのに夏八木の部屋が散らかっていたこと
に疑問を抱きます。
夏八木と誠の姉の京子が居なくなった理由は、ど
うやらテレサ・ジュンが事情を知らずに日本に持
ち込んだある物に関係があるようなのですが、2人
は果たして無事なのでしょうか・・・
今回のゲストは悪党のボス役の樹木希林さんです。
今や大女優ですが、38年前はこういう役もされてい
たんですね。昔の役ですと、「寺内貫太郎一家」で、
部屋の沢田研二のポスターを見て、「ジュリー！」
と叫ぶ役どころが有名ですよね。当時は芸名がまだ
悠木千帆さんでしたが。
