松田優作の代表作の一つと言えるドラマですね。
松田優作演じる主人公工藤俊作は、サンフランシ
スコで刑事をしていた経験を持ち、仲間を殺され
た過去を持ち、仲間を作ることを恐れるようにな
り、日本に戻り東京で探偵事務所を構えます。
第5話は、工藤のもとに妹を探して欲しいという
依頼が舞い込みます。依頼人は田村一郎(水谷豊)
という、福井の田舎から夜汽車に乗って東京に出
てきた、役所の「すぐやる課」に勤める青年です。
妹の由美(原田美枝子)は、既に手紙に書いてあっ
たハンバーガーショップは辞めていたのです。依
頼を受けた工藤ですが、真面目な一郎がすぐに結
果を求めるのでやりにくさを感じつつも、一郎の
気持ちを汲んで、一緒に呑みに行ったり、トルコ
に行ったりするのです。
工藤の調査によって渋谷のバー「ペペル・モコ」に
いることが分かりますが、そこは高級コールガール
組織と関係のある店だったのです。
由美は工藤に、田舎から追いかけてきた恋人の
本田五郎(古尾谷雅人)の起こした事故の慰謝料
を払うために売春していたのでした。そのことを
一郎は決してよく思わないことから、由美は一郎
に会うのを拒みます。
仕方なく工藤は一郎に、由美は元気にやっている
ことだけを告げることにするのですが、何と一郎
が倒れてしましまする。癌に侵されていたのです。
さらに一郎が田舎から出てくる時に、役場の町長
に銀龍建設が送った5千万円の賄賂金を持ってき
ていたので、一郎を追って福井からヤクザものが
来ていたのです。
工藤は一郎を守るために、廃工場でヤクザもの
たちと戦いを挑みます・・・
いまや「相棒」の杉下右京として、高視聴率を叩
き出す名優水谷豊さんが今回のゲストです。当時
これも水谷豊さんが一躍名を馳せた「熱中時代」
の放送があったばかりなので、松田優作が劇中で、
「いくら熱中時代といえね」というセリフを言う
ところが、いかにもという感じなんです。