探偵物語 松田優作 第4話 「暴力組織」

松田優作の代表作の一つと言えるドラマですね。
松田優作演じる主人公工藤俊作は、サンフランシ
スコで刑事をしていた経験を持ち、仲間を殺され
た過去を持ち、仲間を作ることを恐れるようにな
り、日本に戻り東京で探偵事務所を構えます。

第4話は、工藤は勇次に誘われて、ダンディー
(重松収)やイレズミ者(野瀬哲男)ら街の仲間た
ちと酒を酌み交わし、ギターで歌います。

目覚めると、工藤は勇次と一緒に千葉へ向かう
フェリーに乗っていたのです。勇次は昨夜電話で
男から車を千葉まで運んでほしいと言われ、怖く
なったので工藤に付いてきてもらったと言います。
しかもこの車には2億円が積んであるのです。

船酔いした工藤が再び車のところにやって来ると、
なんと血の付いたスパナが落ちており、勇次は殺
されてボンネットに入れられ、2億円は消えていた
のです。

千葉に着いて勇次の遺体を載せたまま車を運転
する工藤。そして千葉県警に連絡して車を置いて
逃げます。

しかし千葉県警は服部刑事(成田三樹夫)、松本
刑事(山西道広)に工藤に殺人容疑が掛かって
いると連絡します。そして工藤は指名手配される
のです。

逃走しながら工藤は勇次の姉ルミ(山口美也子)
を訪ねます。指名手配の工藤を見てルミは驚き
ますが、工藤は嵌められたことを告げ、ルミの夫
の宮本のことを尋ねます。宮本は組織から足を
洗った後真面目に働いていたが、突然連絡が取
れなくなったと言います。工藤は宮本の写真を
借りて行きます。

次にトルコ嬢の京子(橘雪子)に会い宮本のこと
を尋ねますが知らないと言われ、警察が工藤の
ことを嗅ぎ回っていると聞かされます。

警察からも組織からも終われる工藤。そしてつい
に組織に捕まり、歌川会長(大友柳太朗)のもと
へ連れて来られます。2億円のことを聞かれ拷問
を受ける工藤ですが、自分は千葉まで運ぶのを
手伝っただけで、犯人は宮本だと思うと話します。

実はこの金は組織から出ており、歌川会長の息
子の精一(風間杜夫)が秘書を務める天堂という
代議士への政治資金だったのです。

工藤は組織から解放されますが、宮本を24時間
以内に探すよう命じられ・・・

今回のゲストの風間杜夫さん。若いですねぇ。風
間さんが一躍名を馳せた「蒲田行進曲」はこの時
からさらに3年ほど後なんですね。

今回は松田優作演じる工藤探偵が、街の情報屋
等を非常に大事にする一面が見られます。大友
柳太朗演じる、組織のボスの歌川に街の仲間の
ことを「私の宝なので、穏便に済ましてくださ
い」って言うんです。こういうところが工藤俊作
を魅力的な人間にしているんですね。


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