映画 最も危険な遊戯

東映セントラルフィルム提供の遊戯シリーズの
第1弾。監督は村川透。1978年4月公開です。

低予算にも関わらず大ヒットした作品で、日本
映画で最も利益を上げた作品の1つと言われ
ている作品です。

主人公の松田優作演じる鳴海昌平は、超一流
の殺し屋。賭けマージャンでボロ負けして家で
ふて寝をしているところに、仕事の依頼の電話
が入ります。

電話は、東日グループの会長の小日向(内田朝
雄)の秘書の土橋(草野大悟)からで、依頼内容
は、誘拐された東日電気社長の南条(入江正徳)
を5千万円で救出してほしいというもの。南条
は小日向の娘婿だったのです。

小日向によると南条の誘拐は、単なる金目当て
ではなく、国防省の防空警戒システム受注を巡
って東日グループと五代コンツェルンの激しい
商戦の中、五代コンツェルンがフィクサーの足
立(里見凡太郎)と組んで、東日グループを引き
ずり下ろす陰謀だったのです。

そこで鳴海は足立の懐刀と言われている居郷
(名和宏)の愛人杏子(田坂圭子)のマンション
に忍び込み、自分のアジトへと連れ出し、南
条の居場所を無理やり聞き出します。

南条が監禁されている精神病院へ潜入した鳴海
は、激しい銃撃戦の末居郷を始めとする誘拐団
を皆殺しにしますが、警視庁の桂木警部(荒木一
郎)が南条を射殺し、鳴海も撃たれて重症を負い
ます。

鳴海が南条を射殺されたことを小日向に詫びる
と、小日向は南条の救出依頼は鳴海のテストだ
ったと言い、再度鳴海に足立暗殺を依頼するの
です。

足立を追跡し始めた鳴海ですが、再び桂木警部
が立ちはだかり、鳴海を監禁し今回の件から手
を引くように言うのです。

しかし鳴海は、足立の愛人である銀座のクラブ
のママである綾乃(市地洋子)から、足立の居場所
を聞き出して、ビルの屋上から足立を射殺します。
桂木警部らによって包囲され、一斉射撃を受けな
がらもかろうじて逃走した鳴海がアジトに戻ると、
桂木が杏子を車に拉致して逃走しようとしていま
した。

鳴海は必死に車を追い掛け、東京湾で車で襲い
かかられますが、からくも桂木らを撃ち殺しま
す。そして杏子にキスをして駆け去るのです。

その後鳴海は射殺したのは足立の替え玉だった
事を知り、再度綾乃に足立の居場所を聞き出し
ます。

そして鳴海は足立と小日向が囲碁を打っている
ところに現れ、足立を射殺。そして小日向に悪
乗りしすぎたと言って、右脚を撃ち抜くのです。
結局防空警戒システムは、東日グループと五代
コンツェルンで受注を2分していたのでした。

もう松田優作のカッコ良さが、一際引き立つ作
品ですね。鍛え抜かれた肉体、射撃の技術どれ
を取っても一級品で、こういう強さに憧れます。

ヒロインの杏子に、「自惚れんなよ」とか「一度
寝たくらいで女房ヅラはたまらんぜ」とか言うと
ころも、様になってるんですよ。ラストシーンは
ズッコケですが。


最も危険な遊戯 [ 松田優作 ]

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする