赤い迷路 あらすじ 第9話 「激情」

正人はポストの手紙を由紀子に見せ、江上の筆跡か
どうか見てもらいます。由紀子は江上が書いたに違い
ないとは言うものの、江上から手紙をもらったことが
なく、筆跡からは分からないと言います。

江上は由紀子が妊娠したことは知っており、由紀子の
両親は身篭った由紀子と江上の関係を許さず、瀬戸内
海の婆やに由紀子を預け、そこで由紀子は明子を出産
します。

婆やも江上のことは知らないので、知っているのは正
人と妙子だけであるはずなのですが。

正人は柳田に手紙のことを話します。その手紙は明子
が帰宅後に郵便物を取ったあとに、ポストに入れられ
ているので、正人への脅迫かもしれないと柳田は推測
するのです。

明子は高校からの帰宅途中に、3丁目の角の塀に、
「世紀の奇跡 AB型の父とA型の母からO型の娘誕生」
と書かれた張り紙があって、騒ぎになっていたことを、
正人に話します。正人は顔が引きつります。明子は妙子
はA型だったと言い、そして正人は明子はO型だから、
父さんもO型だとすぐに答えました。その後正人は3丁
目の角の張り紙を剥がしに行くのでした。

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その翌日、正人は柳田に張り紙のことを相談します。
正人は明子に自分がAB型である事を隠した事を告げます。
そして箱根に向かうつもりである事も話します。それは、
張り紙が箱根の包装紙の裏に書かれたものだったからです。

由紀子は潤にあの日モーテルの近くに行っていないと言い
切ります。しかし潤がモーテルに由紀子が入っていく所を
見たというと、由紀子は観念して事実を話し始めます。
妙子が浮気をしているから証拠となる現場を押さえろと
いう電話が掛かってきたので、モーテルに行ってしまった。
高校時代からの同級生なので、ついそんなことをしてしま
った、また電話は男からだったと言うのです。

箱根に来た正人は宿屋の主人に包装紙の事を聞くと、昨日
か一昨日買ったものに違いないと言います。というのも包
装紙のデザインをここ数日のうちに変えたからだと言うの
です。正人がその宿屋の部屋を見てみると、なんと押し入
れに「江上勝 O型」と書かれていたのです。

潤は喫茶ビレッジで、常連客の三崎に江上と一緒に写って
いるグラビア写真の焼き増しを依頼します。そして由紀子
を尾行していたことが犯人にバレて、犯人に仕立てあげら
れたとマスターの村井と三崎に話します。

京子は研究室で、正人のことを見損なったと言います。
最近の正人は仕事に対しての情熱が大きく失われていた
からです。京子は外に飛び出し、近くのお寺の鐘をつき
続けました。丁度潤はその状況を見ていて、正人のこと
を聞こうと思って来たが、京子の状態があんまりなので、
また来ることにして帰ったのでした。

深夜12時過ぎに正人は今日この自宅を訪ねます。京子に
EC医大から誘いが来ているそうだが、行かないでほしい、
君が必要だと正人は言います。妙子のことに加え、明子
のこともあるので悩んでいると、自分の苦悩を京子に伝
えて帰っていくのでした。

高校でテニスをしている明子を見守っている由紀子の
ところに潤がきて、焼き増しした写真を見せて、江上は
何者だと由紀子を問いただしますが、由紀子は答えません。
そこで潤は自分で江上のことを調査し始め、京都に住んで
いたこと、絵を描いていたことを探り当てます。

明子は潤に会い、犯人だと思っていたと謝罪します。

正人は郵便物を明子から受取り、確認していると不審な
封筒の中身を開けてみます。すると、「500万円」
「檜町公園」「午后2時」と書かれていたのです。

翌日正人は京子に封筒を渡し、自分に何かあったときには、
これを柳田に渡してどうするか相談してほしいと言って、
指定の場所に向かいます。

潤は京子に江上は何者で、正人とはどういう関係かと尋ね
ます。京子はそれを話せば、一緒に探していいかと逆に尋
ねるのです。

正人は2時間近く檜町公園で待っていました。そこへ子供が
正人に声を掛けてきて、何かを手渡しました。それは富士
総合口座通帳と書かれた、正人名義の預金通帳だったのです。

自宅に戻った正人に電話が掛かってきます。電話にでると、
男の声でよく長く待ったな、500万円は明子の高校卒業後の
ために預金しておくようにと言います。しかし明子が無事
に高校を卒業できるという保証はないけどなと言って電話
を切るのでした。

受話器に向かって正人は、「姿を見せろ、卑怯者」と激怒
して大声を出すのでした。そしてその姿を明子が見ていたの
でした。

犯人が誰なのか、どんどん惹きつけられてしまいます。


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