赤い迷路 あらすじ 第22話 「春の十字架」

京都府警のシラカワ刑事と警視庁のオダ刑事が正人の
研究室にやって来ます。あの日広尾の自然公園に江上
が来るとタレコミがあって張り込んでいたら、正人と明子
が来たので、何か知っているのではと事情を聞きに来た
のでした。タレコミがあったのですかと、独りごちた正人
は刑事の質問には全て知らないと言って、とぼけました。

下校途中に公園の近くを通りかかった明子は、江上が待
っているのに気付きます。会いたくてずっと待っていたが、
こうして会えたから十分と江上は言い、その場を離れよう
とすると、明子はカバンから顔写真を出して、私のお父さ
んですよねと尋ねます。しかし江上は否定します。明子は
毎日ここで待っていますと言うのでした。

正人は城北署で三崎の精神鑑定を行います。明子に手紙
と写真を送ったのは君かと正人が尋ねると、三崎はさあね
と白を切ります。その後も三崎は正人の精神鑑定を苦もな
くかわすのでした。

結城家を訪ねた京子は明子と一緒にご飯を作って食べよ
うとしていました。明子が元気がないので、どうしたのと
京子は尋ねます。お父さんに会ったことを明子は打ち明け
ます。そこで京子は、江上勝は過去に犯罪を犯したことが
あると、正直に明子に話しました。丁度そこへ正人が帰宅
しました。明子は京子から事情を聞いたと言って、自分の
部屋へ行っていましました。正人は京子に少し冷淡に振舞
ってしまうのでした。

正人が秋この部屋に入ると、明子は泣いていました。正人
は江上は本当のお父さんだけど、私もお父さんだ、明子の
ためならどんなことでもすると言い、明子を抱きしめました。

京子がビレッジに行くと、村井が潤や三崎があんな事になり、
人間が分からなくなってきたから、店をたたもうと思っていた
と話します。京子は人間なんてみんな自分と同じだと思って
いればいいじゃないと言って、励ましました。

正人は京子のマンションを訪れ、冷淡に振舞ってしまった
事を謝罪します。さらに京子に、もう一度協力してほしい事、
国際心理学会にも出席すると言いました。京子は非常に
喜びました。

次の日正人は研究室で、高浜から既に資料をまとめてある
と聞いて、びっくりします。高浜は京子の指示で動いていた
ことを打ち明けます。正人がきっと学会の発表をするからと
言いました。

例のところで明子は江上と会い続けていました。江上は
もう会うのはよそう、明子を不幸にすると言います。明子は
私は全て知っていると答えます。江上がサヨナラと言って、
その場から離れようとするので、明子は江上を引き止めて、
お母さんと3人で会おうと提案するのです。

研究室の京子に明子から電話が掛かってきて、由紀子と
江上と3人で会わせてほしいと頼むので、京子は承知し
ます。

京子は由紀子に電話で、3人で遊園地で会いましょうと
提案します。しかしそれをクメが聞いていました。

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京子と由紀子は駅前のロータリーで落ち合います。そして
京子は明子に全てを話したことを打ち明けます。2人は尾
行してきた刑事をまくために、「クチュール イトウ」という
洋服店に入店しました。京子は由紀子に洋服を選んでい
る振りをして、由紀子が試着室に入ると、そっと店外に出
ます。見張っている刑事は気付きません。由紀子はタクシ
ーで遊園地へと急ぎます。

遊園地に着いた由紀子に、お父さんを助けてと明子は言い
ます。3人は遊園地で仲睦まじく楽しんでいました。それを
こっそりクメが覗いていたのでした。

研究室の正人に電話が掛かってきます。高浜が出て正人
に変わりますが、電話は無言で切れました。高浜は女の声
だったと言います。

研究室に戻った京子は、3人を遊園地で会わせた事を正人
に報告します。遊園地に向かった正人は3人が仲良く楽しん
でいるのを見て、そのまま帰りました。

正人が歩いていると、京子がいました。正人は京子に「人間
の血とは一体何だろうか」と尋ねます。明子は自分の所には
もう戻らないかもしれないと悲しそうに言います。京子はまた
戻ってきますよと言って、正人を勇気づけるます。

明子が結城家に戻ってきました。正人が温かく迎えると、明子
は3人で会っていたことを謝ります。江上が死ぬつもりだと
感じたので、3人で会えば死ぬのを止めると思ったからとも
言いました。さらに明子は正人が私のお父さんで、死んだ妙子
も私のお母さんだと心の底から思ったとも言うのでした。

発表の日、国際心理学会、犯罪心理分科会会場を正人が歩い
ていると、「やっぱり会えた、元気そうじゃないか」と、声
を掛ける男がいました。その男はサイジョウタカアキ(寺田農)
といって、ドイツ留学時代の京子の恋人だったのです。サイ
ジョウは京子に、ドイツであんな別れ方だったから心配したと
言いました。

正人の発表が始まります。発表前にお伝えしたいことがある
と正人は言います。数ヶ月前に妻が殺されたこと、自分の娘
は本当は、時効目前で逃亡中の犯罪者の娘だということを
話します。妻を殺した男は、娘の秘密を知り、秘密を守ろう
として妻は殺されたこと、また娘を守ろうとした若者潤も命を
落としたこと、これらは全部自分の責任だと正人は言いました。
正人は自分と明子を、自分の学説の実験素材としてこれから
生きていく覚悟だと断言し、観衆からは大きな拍手が沸き起こ
りました。

帰宅した正人に、お父さんは何をしたの、人を殺したのと、
明子は尋ねます。正人は黙っていました。正人が本当の事
を話してくれない歯がゆさに、明子は沈痛な思いで自分の
部屋に戻るのでした。

複雑な親子関係、なかなか上手くいきませんね。子供が
女の子で思春期だから尚更でしょうし。


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