太宰治の考える文学とは

今日の名言
おれは、ヴアレリイもプルウストも讀まぬ。おほかた、
おれは文學を知らぬのであらう。知らぬでもよい。お
れは別なもつとほんたうのものを見つめてゐる。人間
を。人間といふ謂はば市場の蒼蠅を。それゆゑおれに
とつては、作家こそすべてである。作品は無である。
(「陰火」より「太宰治全集2」ちくま書房収録)

太宰治の作家としての気概なのでしょうか。人間を
中心に見て、文学も作家こそ全てというのは、太宰治
の作風が私小説的なところがある(これは反対意見もある
と思いますが、あくまで一私見です)ことからも、首肯しや
すい気がします。

不必要に体裁を取り繕ったり、気取ったりすることを
嫌い、ありのままの人間、人間らしいはにかみや照れ、
おくゆかしさのようなところを描くことを、太宰治は重要
視していたのではないかという気がします。こういうところ
に太宰治らしい優しさを感じます。
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