太宰治 富士には月見草がよく似合う

今日の名言
三七七八米の富士の山と、立派に相対峙
し、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金
剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつ
くと立つてゐたあの月見草は、よかつた。富
士には、月見草がよく似合ふ。
(「富嶽百景」より「富嶽百景/走れメロス
改版」岩波文庫収録)

ずっと太宰治の名言として語り尽くされてい
る「富士には月見草がよく似合う」。

安定していて雄大でどっしりしている富士に
対して、月見草がは植物ですから当然風に
も吹かれるし、最後は枯れてしまうし、弱い
存在です。

この月見草を、太宰治は自分自身に見立て
たのでしょうか。

私も心が弱ったとき、この月見草のように、
富士と対峙してもゆるがずすくっと立つ月見
草を見習って、自分を奮い立たせたいです。


富嶽百景/走れメロス改版 [ 太宰治 ]

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