老いるということ

今日の名言
かりそめの、人のなさけの身にしみて、まなこ、うるむ
も、老いのはじめや。」
(「HUMAN LOST」より 「太宰治全集2ちくま文庫収録 )

HUMAN LOSTは、パビナール中毒で強制的に入院
させられたときの実体験をもとに書かれた作品ですが、
この名言から、この入院生活が如何に孤独で、辛く苦
しいものであったかということが、分かるような気がし
ます。

辛い状況にある時に、人の優しさに触れた時程、その
優しさが心に染みるというか、そのありがたさに感動
してしまいます。それが年を取ったということなので
しょうか。

渡る世間に鬼はなしということわざもあるように、人の
慈悲に触れることもあります。ですから逆に自分自身
も、出来る限り人に対して思いやりのある態度で接し
ないといけないと、改めて思います。


太宰治全集 2 ちくま文庫 【文庫】

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする