今日の名言
「その作家の日常の生活が、そのまま作品にもあらわれて居り
ます。ごまかそうたって、それは出来ません。生活以上の作品
は書けません。ふやけた生活をしていて、いい作品を書こうた
って、それは無理です。」
(「或る忠告」より「もの思う葦」(新潮文庫)に収録)
こういう言葉を目にすると、ああ、自分はしっかり地に足つけ
て生活しているか、後悔のない生き方が出来ているかって反省
していまします。ふやけた生活を送っているような気がしてし
まします。
でもなかなか、思うとおりの理想の生き方や生活を送ることは
難しいですね。対人関係に頭を悩ませたり、こっちは悪くない のに謝らないといけなかったり、会社で上司からキツく言われ たり、家では配偶者からもいろいろ文句を言われたりと、嫌な ことがたくさんあって、自分自身の生きたいように、やりたい ように、後悔しないようになんて、とても出来てません。
でも結局は、自分自身の気持ちの問題なんですよね。嫌なことが
あっても、腹の立つことがあっても、周りの人によって生かさ
れていると感謝の気持ちをもつくらいでないとダメなんでしょう。 と言ってもなかなかそんな気持ちになれませんが。
とにかく、ただ周りに流されているだけにならず、しっかり
自分自身で考えた結果による行動、生活をするようにしてい
きたいものです。ふやけた生活にならないようにしたいですね。
もの思う葦改版 [ 太宰治 ]