男と女

今日の名言
男にしなだれかかって仕合せにしてもら
おうと思っているのが、そもそも間違いな
んです。虫が、よすぎるわよ。男には、別
に、男の仕事というものがあるのでござい
ますから、その一生の事業を尊敬しなけれ
ばいけません。わかりまして?(中略)
女ひとりの仕合せのために、男の人を利
用するなんて、もったいないわ。女だって、
弱いけれど、男は、もっと弱いのよ。やっと
のところで踏みとどまって、どうにか努力を
つづけているのよ。あたしには、そう思わ
れて仕方がない。そんなところに、女のひ
とが、どさんと重いからだを寄りかからせ
たら、どんな男の人だって、当惑するわ。
気の毒よ。
(「火の鳥」より「太宰治全集2」ちくま文庫収録)

もし世の女性の方々が、この名言のように
本当に思って下さるのなら、男性としては
ありがたいことこの上ないですね。

でも本当に、男はぎりぎりのところで踏ん
張って努力しているのは本当なんです。

確かに弱いですね、男は。打たれ弱いんで
しょうね。女性より弱いかどうかはともかく
として。

だから、もう精一杯のところでいきてますか
ら、確かに女性にあんまり寄りかかられると
その愛は重いですね。重圧を感じてしまいます。

なんだか言い訳じみてきましたが、男性と
女性、お互いを尊重しあって愛情を持って、
生きていきたいものです。


太宰治全集 2 ちくま文庫 【文庫】

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