今日の名言
「ああ、人間は、お互い何も相手をわからない、まるっ
きり間違って見ていながら、無二の親友のつもりでいて、
一生、それに気附かず、相手が死ねば、泣いて弔詞なんか
を読んでいるのではないでしょうか。」
(「人間失格」より新潮文庫)
所詮人間は、相手のことを理解しているつもりでも、理解
していないそして、理解しているつもりになっているだけ
なのかもしれません。
それくらい、人間同士のつながりは、実は希薄なつながり
しかないともいえるのでしょう。
考えてみれば、自分が親友だと思っている相手のことを、
何もかも知っているかというと、そうではないんですね。
でも、相手が自分のことをどう考えているか、どこまで
知っていてくれるかはともかく、自分は相手のことをより
考えて、より深く知ろうという意識だけは忘れないように
しておきたいものです。