生きる事は闘いであり、醜く汚らしい

生きるという事。生き残るという事。それは、たいへん
醜くて、血の匂いのする、きたならしい事のような気もする。
(「斜陽」より)

人と争わず、憎まず恨まず、美しく生きて人生を終えるなんて
いうことは、そうそうできることではないです。

しかし、戦後没落した貴族であるかず子の母は、そういう生き
方をしてきた人で、そうして人生を終えるわけです。

しかし人間は、とかく人との競争があり、その競争に負ければ
勝った相手を憎んだり、恨んだりしてしまいます。

現代社会で生活を送っていく中で、他者とのかかわりは避けて
通れないですから、必然的に軋轢も生じてしまいます。

でも、出来ることなら他者とも助け合い、もちつもたれつ、その
他者がいてくれるおかげで自分も生活ができるという感謝の
気持ちを抱いて、生活していきたいものです。どう考えても、
自分ひとりでは生きられないのですから。

でもこれがなかなか出来ないのは、要は自己中心的である
ということなのでしょうか。少しでも自分を改めたいです。
斜陽改版 [ 太宰治 ]

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