人間生活における性格の悲喜劇の例

今日の名言
性格の悲喜劇といふものです。人間生活の底には、いつも、
この問題が流れてゐます。
(「お伽草子」より「太宰治全集第7巻」筑摩書房収録)

いわゆる因果応報とうのは、悪事をはたらくと悪い結果が生ま
れ、良い事を行えば良い結果が生まれるということです。

しかし、決して悪事をはたらいたわけではなく、ただ性格の良
し悪しによって、結果の良し悪しも変わってくるということも
現実にはあるわけです。

例えば、暗い性格の人が周りから気味悪がられるといったこと
はまさに性格による悲劇でしょう。別に気味悪がられるような
ことをしていなくても、こういうことが起こりうるのが、人間
生活なのでしょう。

残念なことですが、こういうことも理解した上で人間生活を
送るようにしないといけません。そうでないと、嫌な思いを
することばかりになってしまします。

太宰治の小説によって、生き方も教わることが出来るという
のは、ありがたいです。

太宰治全集(第7巻) [ 太宰治 ]

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする