恋とは何か?女はどうなるのか?

今日の名言
女は、恋をすれば、それっきりです。ただ、見ているより
他はありません。」
(「女の決闘」より「太宰治全集3」ちくま文庫収録)

恋は盲目ということなのでしょう。この「女の決闘」という小説
は、ドイツの小説家オイレンベルクの小説を森鴎外が翻訳した
ものを題材に、太宰治がフィクションを混じえた解説風の内容
のものです。

1人の芸術家の男をめぐって、その妻が愛人である女学生に
決闘を申し込むのです。愛人の女学生は射撃の心得があるため、
妻は銃を買った店主から、銃の撃ち方を教わり、決闘場へ行きます。

ところが、妻のほうが女学生を撃ち殺してしまいます。芸術家の男は
それを樹の影に隠れて見ています。その後妻は自首してその後絶食を
して、餓死してしまいます。

太宰治の、元々ある小説にオリジナルの筋書き、例えば芸術家の男
を作者のオイレンベルグであると仮定するなどして、新しい作品に
仕上げるところは、さすがだなあと感服するばかりです。

しかし、女性は健気ですね。一途に思い込むんでしょう。恋は盲目と
言ってしまえば、男も女も変わりないように思えますが、女性の恋や愛
の方が、狂気へと自身を追い込んでしまうのかもしれません。

太宰治はこの芸術家の男に自信を投影させるつもりで、この作品を
書いたのでしょうか。
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