人間とは何か、それは死んでから完成する

今日の名言
人間は死に依って完成せられる。生きているうちは、
みんな未完成だ。虫や小鳥は、生きてうごいているうち
は完璧だが、死んだとたんに、ただの死骸だ。完成も
未完成もない、ただの無に帰する。人間はそれに較べ
ると、まるで逆である。人間は、死んでから一ばん人間
らしくなる、というパラドックスも成立するようだ。
(「パンドラの匣」新潮文庫より)

人間は死んで初めて完成するというのは、簡単に納得が
できない、難しい表現です。

様々な考え方が出来ると思いますが、きっと人間は生きて
いる間は、修行中なんでしょう。だから生きている間は、
完成されることはないということでしょうか。

そして死んで初めて修行が終わり、完成されて一番人間
らしくなるということなんでしょうか。

人間以外の生き物は、生まれてきたこと自体が、もう完成
している状態なんですね。

でも人間は、生まれてきた状態は未完成であり、死んで
から完成する、すなわち生きている間は、自分自身の完成
を目指して、思い上がることなく、油断することなく、
たゆまぬ努力を続けないといけないのでしょう。
パンドラの匣改版 [ 太宰治 ]
商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする