話をはぐらかすのは、不潔なごまかし行為

今日の名言
「私は社会党の右派でも左派でもなければ、共産党員でもない。
芸術家というものだ。覚えて置き給え。不潔なごまかしが、何
よりもきらいなんだ。
(「家庭の幸福」より「ヴィヨンの妻」新潮文庫収録)

太宰治自身、学生の頃マルキシズムに傾倒し、左翼活動をしていたと
言われていますが、この作品が書かれた、終戦後はもちろん、社会党
でも共産党でもなかったでしょう。

その太宰治が、ラジオから流れてきた、官僚と民衆のやり取りの街頭
録音を聞いて、官僚のあきれるほどの一般論しか語らない姿勢、民衆
をなめきった答弁に対して発せられたのが、上記のフレーズです。

「不潔なごまかし」という言葉、言い得て妙ですねぇ。今の政治家や
官僚たちにも聞かせたいです。偽善的なことを嫌う太宰治らしい言葉
だと思います。
ヴィヨンの妻改版 [ 太宰治 ]
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