思ったことをハッキリと言えないストレスでヤケ酒

今日の名言
ヤケ酒というのは、自分の思っていることを主張できない、
もどっかしさ、いまいましさで飲む酒の事である。いつでも、
自分の思っていることをハッキリ主張できるひとは、ヤケ酒
なんか飲まない。
(「桜桃」より「人間失格・桜桃」角川文庫収録)

まさにその通りだと思いました。お酒を飲むというのは楽しい
酒の場合もありますが、ヤケ酒の場合もあります。

ヤケ酒は、自分の思う通りにならない、特に自分の主張や意見
をハッキリと主張できないことへの悔しさや腹立たしさの鬱憤
を晴らすために飲みますね。

サラリーマンなら上司に対してや、部下に対して、思う通り
主張できない腹立たしさ、また配偶者に対しても同様に自分の
ことを理解してもらえなくて、もうこれ以上言っても無駄だと
感じるときのもどかしさが、ヤケ酒をあおる原因となってます。

もちろん、自分の主張がハッキリとできればいいのですが、
気が弱い人や、話し下手な人もきっとたくさんいらっしゃる
と思いますが、かく言う私自身もハッキリと主張できない方
だと思います。

そういう腹立たしい、悔しい、もどかしい思いでヤケ酒を飲む
ということを、太宰治がこうやって、小説の中で書いてくれて
いることで、自分だけではないんだと、少し心が救われる思い
がしますね。
人間失格・桜桃 新装版 (角川文庫)[本/雑誌] (文庫) / 太宰治
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