教養より、笑うことの大切さ

今日の名言
「笑い。これは、つよい。文化の果の、花火である。理智も、
思索も、数学も、一切の教養の極致は、所詮、抱腹絶倒の大
笑いに終る、としたなら、ああ、教養は、――なんて、
やっぱりそれに、こだわっているのだから、大笑いである。」
(「思案の敗北」より「太宰治全集10」ちくま文庫収録)

笑いの力はすごいですね。笑いは健康にもいいらしいです
から。教養があっても体は良くなりませんし。

そういう意味では、教養なんて人間が自分自身を良く見せ
ようと武装するために身に着けようとしているだけなのかも
しれません。だから今日にこだわってしまうのでしょうか。

もちろん教養は必要ないという意味ではありません。教養が
ないと、社会をよりよくすることが出来ませんから。

でも、人間生きるか死ぬかの究極の環境に置かれたとき、
笑いと教養のどちらが人間に必要かといえば、私は笑い
ではないかと思います。

そう思った理由は、ライフイズビューティフルというロベルト・
ベニーニ監督主演の映画を見たからです。

第二次大戦中にユダヤ人として収監されている親子を演じる
ロベルト・ベニーニが、暗くなりがちな自分の息子を常に笑わ
せようとするのです。そのおかげで息子は徐々に明るくなって
いくのです。

まぁ映画ですからフィクションなわけですが、でもこの映画が
理由で、笑いは強く偉大だなと感じます。
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